新Galaxy Z Fold7の薄型化で折りたたみスマホの概念が一変。二つ折りiPhone登場説がいよいよ現実味を帯びる
それは本体を開いたときの大きさがスマートフォン約2台分となるため、一般的なスマートフォンより重量が増してしまうことだ。さらに本体を折りたたんだときの厚みも増してしまう。昨年、2024年に発売した「Galaxy Z Fold6」は重量を239gまで軽くして、折りたたんだときの厚みは前モデルより薄くしたが、12.1mmまでにするのが限界だった。実機を手にしてみると重量感よりも本体の厚さが気になり、保護用のケースを付けるとさらに厚みは増してしまう。もちろんポケットに気軽に入れる大きさではない。

このように折りたたみスマートフォンは一般的なスマートフォンとはまったく別の製品であり、両者を比較して購入を検討するものではなかった。また日本ではサムスン電子とグーグルの2社しか製品を販売しておらず、ユーザー数が少ないこともあり「折りたたみスマホ=厚くて重い、使いにくい」というイメージがなんとなく広がってしまったのも事実だろう。
中国では当たり前の「薄型折りたたみスマホ」
ところが折りたたみスマートフォンに対しての印象は中国では大きく異なる。中国ではファーウェイやOPPOなど複数メーカーが半年ごとに折りたたみスマートフォンの新製品を展開していった結果、サイズの問題は一気に克服された。今年2025年2月にOPPOが発表した「Find N5」は折りたたみ時の厚さが8.93mmとなり、一般的なスマートフォンと遜色ないレベルに達した。
またサムスン電子もそれに先駆け中国だけをターゲットとした薄型モデル「Samsung W25」を2024年11月に発表、本体の厚さは9.3mmと一気に薄くした。折りたたみスマートフォンが登場した当初は中国で圧倒的なシェアを誇っていたサムスン電子も、ここ近年は中国メーカーの薄型化競争に乗り遅れてシェアを大きく落としていたが、このモデルの登場で人気を回復しつつある。

中国の折りたたみスマートフォン市場ではファーウェイのシェアが圧倒的で、2024年9月に発表した世界初の三つ折りモデル「Mate XT Ultimate Design」など特徴的な製品も販売されている。さらにGalaxy Z Fold7の発表直前にはHONORが世界最薄モデル「Magic V5」を発表。サムスン電子の製品を0.1mm上回る薄さで技術力の高さを見せている。
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