新Galaxy Z Fold7の薄型化で折りたたみスマホの概念が一変。二つ折りiPhone登場説がいよいよ現実味を帯びる

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Galaxy Z Fold7
究極の薄さを実現した折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold7」(筆者撮影)

筆者がサムスン電子の新製品発表会の場でGalaxy Z Fold7を触ってみたところ、従来の折りたたみスマートフォンに対しての概念が一気に崩れ去った。折りたたみスマートフォンは市場に登場してからまだ6年程度と歴史の浅い製品だが、初期のモデルに比べると製品の完成度ははるかに高まった。もはや一般的なスマートフォンの代替として普段使いできる大きさに進化したのだ。

Galaxy Z Fold7は2億画素カメラを搭載するなど性能も高い。背面のカメラ部分は出っ張りがあるものの、全体の薄さを考えれば十分許容できる。なによりも閉じたままで普通のスマートフォンとして使えるサイズ感は快適だ。ただ価格は20万円を超えるため、まだ誰もが気軽に買える製品ではない。とはいえ日本であれば通信キャリアの2年間返却プログラムなど、お得に買える方法がある。まったく新しいスマートフォンを体験したいのならば、それらを活用して入手するのもいいだろう。

Galaxy Z Fold7は価格以外の部分で、折りたたみスマートフォンをニッチで特殊な製品から、日常的に使いたくなる製品に進化させた。何も言われずにGalaxy Z Fold7を触ったら、これが折りたたみスマートフォンであるとはほとんどの人が気づかないだろう。

ネガティブなイメージだった折りたたみスマホ

サムスン電子の折りたたみスマートフォンは、本体を横に折り曲げる「Galaxy Z Fold」シリーズと、縦に折り曲げる「Galaxy Z Flip」シリーズの2つのタイプが毎年夏に同時に発表されてきた。

このうち横折り型のFoldモデルは、これまで6機種がグローバルで登場した。スマートフォンの新たなフォームファクターとしてサムスンディスプレイが開発した折りたたみ型のディスプレイを搭載しており、最新技術を搭載したスマートフォンとして2019年に華々しくデビューを飾ったのだ。

とはいえその初代モデル「Galaxy Fold」はディスプレイ構造に不具合が多発し、試用モデルとして市場に出された製品が全量回収され、本製品の発売は半年以上も遅れてしまった。その後のモデルではディスプレイの強化やペン入力の対応など機能強化が図られ、完成度は年々高まっていった。しかしどうしても克服できない問題があったのだ。

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