ただ品数が多いだけでなく、何を取っても「おいしい」と感じられるレベルの高さ。自由度と安心感が両立した、満足度の高いモーニングビュッフェでした。

店舗数の減少が続くも…ここに来て復活の兆しが?
2025年6月30日現在、全国に158店舗あるジョナサン。コロナ以前は300店舗以上だったので、10年足らずでほぼ半減してしまっています(厳密には、コロナ後に急速に減っています。12月末時点で300店舗あったのは、2017年が最後です)。
コロナを経て、人々の消費のあり方が変わった結果、外食は以前よりも「特別なもの」になりました。その結果、「なんでも食べられるファミレス」よりも「特化している店」のほうが好まれるように。また、最近では「資さんうどん」のように、「特化しているのに、いろんなものを食べられる」チェーンが関東に進出、人気を博しています。
従来型のファミレスの典型例であるジョナサンも、そういった流れの中で店舗数を減らしてきていたわけですが、チェーン店モーニング愛好家としてさまざまな店を訪れるなかで、従来型のファミレスもだんだん魅力を取り戻してきているように感じます。
ジョナサンも朝ブッフェも、もし全国に展開できれば、「ジョナサンって最近いいよね!」と思ってもらえそうなクオリティでした。

筆者が利用したのは、平日朝9時前。細長い店内のため、2人掛けのテーブルが多めのレイアウトとなっていますが、贅沢に空間を使ったゆとりのある座席配置で、居心地は良好です。
ホテルの朝食ビュッフェを兼ねているため、インバウンドの外国人利用者が多めですが、なかにはビーフシチューを浴びるように食べている常連らしき人物も交じっています。
入店直後は混み合っていた店内は、9時半を過ぎには新規入店ができなくなるため、時間の経過とともに客足は遠のき、店内は次第に静まり返っていきます。

窓の外を見ると、店内の静寂とは対照的に、何百人もの大行列ができていました。どうやらこの日(令和7年7月7日)は777のゾロ目ということもあり、隣のパチンコ店の、開店前を待つ人たちが歩道に溢れていたようです。
いかにも秋葉原的な光景をしみじみと眺めながら、人の気配の薄れた店内でビーフシチューをすする朝です。
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