あのゴディバが密かに抱えていた《重大課題》。「ギフト市場の縮小」「暖冬」「日常使いしづらい」…他には? そして打ち出した打開策の実態

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縮小

たまらずかぶりついてみると、サブレはサクサク軽快な口当たり。その間にサンドされたクリームはなめらかで、「バターそのものを食べている」かのようなコクと、上質なチョコレートの甘さが同時に感じられる。

途中、少しほろ苦い生キャラメルのフィリングが飛び出して、絶妙なアクセントに。リッチで重層的な味わいながら、どこか軽くて罪悪感のないスイーツだった。

ショコラキャラメル
バターサンド「ショコラキャラメル」。バタークリームの中央に、生キャラメルのフィリングが648円/個、以下すべて税込(写真提供:ゴディバ)

「これは当たり!」と土産に持ち帰ろうとしたのだが、バターサンドはチルドデザートで持ち帰りは2時間以内にとのこと。泣く泣くあきらめ、フィナンシェとガレットを買い、帰宅後息子と食べてみた。

フィナンシェ
しっとり食感が魅力のフィナンシェ。こちらはキャラメルのような香ばしさとコクが魅力の「アンバー」。3個入り 1404円、6個入り 2700円(写真提供:ゴディバ)

フィナンシェは半生かと思うほどしっとりとしていて、バターとチョコレートの風味が濃厚に混ざり合う。ガレットは周囲がサクサクで、中央はホロリとやわらか。カカオの苦みと、バターのコクの二重奏がたまらない。

ゴディバの新ブランドは「バター」で訴求

この「バターとチョコレート」が全面に出た焼き菓子ブランドの名前は、「ゴディバターズ(Godi Butters')」(※)という。名前からお気づきの方もいるかもしれない。チョコレートの老舗「ゴディバ(GODIVA)」から2025年5月15日に誕生した新ブランドだ。

(※編集部補:取材後、ブランド名が「Gバターズ」にリネーム。便宜上、本稿では併用している)

けれど、赤のテーマカラーにアート調のイラスト、そして焼き菓子と、そのイメージは従来とはかなり異なる。

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