たまらずかぶりついてみると、サブレはサクサク軽快な口当たり。その間にサンドされたクリームはなめらかで、「バターそのものを食べている」かのようなコクと、上質なチョコレートの甘さが同時に感じられる。
途中、少しほろ苦い生キャラメルのフィリングが飛び出して、絶妙なアクセントに。リッチで重層的な味わいながら、どこか軽くて罪悪感のないスイーツだった。

「これは当たり!」と土産に持ち帰ろうとしたのだが、バターサンドはチルドデザートで持ち帰りは2時間以内にとのこと。泣く泣くあきらめ、フィナンシェとガレットを買い、帰宅後息子と食べてみた。

フィナンシェは半生かと思うほどしっとりとしていて、バターとチョコレートの風味が濃厚に混ざり合う。ガレットは周囲がサクサクで、中央はホロリとやわらか。カカオの苦みと、バターのコクの二重奏がたまらない。
ゴディバの新ブランドは「バター」で訴求
この「バターとチョコレート」が全面に出た焼き菓子ブランドの名前は、「ゴディバターズ(Godi Butters')」(※)という。名前からお気づきの方もいるかもしれない。チョコレートの老舗「ゴディバ(GODIVA)」から2025年5月15日に誕生した新ブランドだ。
(※編集部補:取材後、ブランド名が「Gバターズ」にリネーム。便宜上、本稿では併用している)
けれど、赤のテーマカラーにアート調のイラスト、そして焼き菓子と、そのイメージは従来とはかなり異なる。
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