「やる気が出ないときは松岡修造さんを見る」が心理学的にもオススメだという根拠。「くよくよ」していい!大事なのはリカバリー方法

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でも、実は元気な人や頑張っている人の姿にふれることは、気持ちを立て直すきっかけになることがあります。

オランダのユトレヒト大学のアルノー・バッカーは、音楽教師と生徒を対象にした実験で、「フロー」(物事に夢中で没頭している状態)が伝染することを立証しました。情熱的に教える教師に接すると、生徒自身もより深く音楽に取り組み、いきいきと活動する傾向が見られたのです。

この現象は、心理学で「感染効果」と呼ばれるものです。人は、目に入った誰かの活力や前向きな姿勢に影響を受け、「自分もやってみたい」という気持ちを引き出されることがあるのです。

だから、元気が出ないときは、明るく笑っている人のそばにいきましょう。やる気が出ないときは、汗水たらして全力で取り組んでいる人を見るのがおすすめです。

近くにそういう人がいないときは、松岡修造さんのようにパワフルな人の動画を見るのもアリ。きっと「よし、やってみるか!」とテンションが上がってくるはずです。

お金を稼ぐと、心の強度も上がる!

「お金のために」と割り切って頑張る多くの時間を費やす仕事だからこそ、悩みも大きくなりがちです。思うように成果が出なかったり、職場で気をつかうことが多かったりすると、働くこと自体がつらく感じられることもあるでしょう。

そんなときには「これはお金のため」とドライに割り切るのもひとつの手。収入と心の健康には関係があり、稼げていること自体が、心を守る力になるからです。

英国ロンドン大学キングス・カレッジのジェド・ボードマンは、「貧困と心の健康は、互いに影響し合う関係にある」と指摘しています。

貧困はうつや不安症状を悪化させ、心の調子が悪くなると、仕事を続けるのが難しくなって、さらなる経済的な困窮を招く。そんな負のスパイラルが起こりやすいのです。

だからこそ、「お金を稼げている」という事実は、もっと評価していいのです。自分を支える手段を持っていることは、心の土台を安定させてくれます。

理想の職場や夢中になれる仕事があれば、もちろん最高! でもそうでない時期に、無理に「やりがい」や「天職」を求めすぎるとかえって苦しいこともあります。

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