2つめは「キッチンを使わなくなる」です。
以前は料理上手だった人でも、高齢になり、認知症が進むと料理が苦手になります。
年をとって体力がないという場合もありますが、料理は買い物などの準備や調理過程の段取りなど、さまざまな認知機能が必要な家事だからです。
年をとって料理がおっくうになるだけでなく、認知症が進むにつれて昔のように上手にできないため、キッチンを使う頻度が下がっていきます。症状が進むと、キッチンの水回りをいっさい使わなくなる人もいます。
私がサポートをご依頼をいただくタイミングでは、すでに末期的な状況であることが多く、キッチンのシンクは数カ月、数年単位で使われた形跡がなく、汚れた食器がたまって水も出ないというケースも珍しくありません。
お弁当や菓子パンばかり食べるようになると、要注意?
知人のデイサービス施設の経営者に聞いたところ、認知症の患者さんに多いのが、菓子パンばかり食べるようになる人だそうです。
「菓子パン=安くて調理の手間がいらず、食べやすい」ということなのでしょう。
たしかに、認知症の方のご自宅には、弁当ガラや菓子パンの袋などのゴミが散乱していることも多く、それが1つめのゴミ屋敷化問題にもつながっています。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら