フェラーリ「アマルフィ」登場!ごく少数のみが招かれたイタリア本社での発表会で聞いた美しいクーペの作り方

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「時代に即して手を入れた結果ですが、シンプルさから美を生むというコンセプトは不変です」とは、マンツォーニ氏の言葉だ。

インテリアは、ローマと同様「コクーン」(まゆ)などと表現される、ドライバーとパセンジャーがそれぞれ個室にいるようなコンセプトだ。

左右の席がコクーン(まゆ)のように独立したコクピットは、エンジンスタートボタンなど物理的スイッチが“復活”した(写真:Ferrari)
左右の席がコクーン(まゆ)のように独立したコクピットは、エンジンスタートボタンなど物理的スイッチが“復活”した(写真:Ferrari)

左右席を分けるセンタートンネル部には、アルミニウムの削り出し材が使われている。

そこにギアレバー、キースロット、ワイヤレスチャージングパッド(置くだけ充電システム)などが設けられている。

もうひとつの狙いは“とりこ”になってもらうこと

「アマルフィをひとことで表現すると、フェラーリ初心者のためのモデルです。フェラーリの入門篇といえるでしょう」

マーケティングと販売を担当するガリエラ氏は言う。

スピードフォルムとともに説明をするエンリコ・ガリレア氏(写真:Ferrari)
スピードフォルムとともに説明をするエンリコ・ガリレア氏(写真:Ferrari)

「高い操縦性は初めての人でも馴染みやすく、スタイリングも親しみやすいものです。もちろん、もうひとつ狙いがあります。アマルフィで“フェラーリのとりこ”になってもらうことです」

ガリエラ氏はニコニコと笑う。

「ポルトフィーノにしてもローマにしてもそうでした。これらのクルマを買った人たちは、そこをスタート地点として、より高性能のフェラーリを求めるようになるのです」

ボディカラーがホワイトだとまた違ったエレガンスさが感じされる(写真:Ferrari)
ボディカラーがホワイトだとまた違ったエレガンスさが感じされる(写真:Ferrari)

静止から時速100kmまでの加速に3.3秒しかかからず、制動力もかなりなもの。最高速は時速320kmとされているし、ワインディングロードでの走行性能の高さもうたわれている。

従来の「ポルトフィーノ」やローマといったV8エンジン搭載の後輪駆動スポーツカーだって、本気でドライブすれば、ポテンシャルの高さが堪能できる。

もちろん12気筒やミドシップモデルを買うのもいいけれど、いまもアマルフィのようなスポーツカーを作るフェラーリの姿勢、私はおおいに評価している。

【写真】とりこになる?フェラーリ「アマルフィ」の美しいスタイリング(35枚)
<フェラーリ・アマルフィ>
全長×全幅×全高:4660×1974×1301mm
ホイールベース:2670mm
車重:1470kg
エンジン:3855cc V型8気筒
最高出力:470kW/7500rpm
最大トルク:760Nm/3000〜5750rpm
駆動方式:後輪駆動
変速機:8段デュアルクラッチ
前後重量配分:50対50
乗車定員:2名
価格:未定
問い合わせ:フェラーリジャパン
小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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