「時代に即して手を入れた結果ですが、シンプルさから美を生むというコンセプトは不変です」とは、マンツォーニ氏の言葉だ。
インテリアは、ローマと同様「コクーン」(まゆ)などと表現される、ドライバーとパセンジャーがそれぞれ個室にいるようなコンセプトだ。

左右席を分けるセンタートンネル部には、アルミニウムの削り出し材が使われている。
そこにギアレバー、キースロット、ワイヤレスチャージングパッド(置くだけ充電システム)などが設けられている。
もうひとつの狙いは“とりこ”になってもらうこと
「アマルフィをひとことで表現すると、フェラーリ初心者のためのモデルです。フェラーリの入門篇といえるでしょう」
マーケティングと販売を担当するガリエラ氏は言う。

「高い操縦性は初めての人でも馴染みやすく、スタイリングも親しみやすいものです。もちろん、もうひとつ狙いがあります。アマルフィで“フェラーリのとりこ”になってもらうことです」
ガリエラ氏はニコニコと笑う。
「ポルトフィーノにしてもローマにしてもそうでした。これらのクルマを買った人たちは、そこをスタート地点として、より高性能のフェラーリを求めるようになるのです」

静止から時速100kmまでの加速に3.3秒しかかからず、制動力もかなりなもの。最高速は時速320kmとされているし、ワインディングロードでの走行性能の高さもうたわれている。
従来の「ポルトフィーノ」やローマといったV8エンジン搭載の後輪駆動スポーツカーだって、本気でドライブすれば、ポテンシャルの高さが堪能できる。
もちろん12気筒やミドシップモデルを買うのもいいけれど、いまもアマルフィのようなスポーツカーを作るフェラーリの姿勢、私はおおいに評価している。
全長×全幅×全高:4660×1974×1301mm
ホイールベース:2670mm
車重:1470kg
エンジン:3855cc V型8気筒
最高出力:470kW/7500rpm
最大トルク:760Nm/3000〜5750rpm
駆動方式:後輪駆動
変速機:8段デュアルクラッチ
前後重量配分:50対50
乗車定員:2名
価格:未定
問い合わせ:フェラーリジャパン
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