「パックマン誕生45周年」なぜ日本発キャラクターは、ゲームの枠を超えて愛され続けるのか?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

バンダイナムコにとって、パックマンはどんな存在なのか。

「会社を代表するIP(知的財産)ですが、認知度が非常に高いのです。特に海外に行くと、社名よりも“パックマンの会社”で伝わります」

社内にはパックマンのグッズを私物として愛用する人も多く、宇田川氏もその1人。推しは「フォルムがかわいい、ゴースト」(敵キャラクター)だという。

「カバンやポーチなどの私物を持っていると、海外ではお店の人にも声をかけられます。『なんてかわいいんだ』と言われると、うれしいですね」

「戦う」のではなく、「食べる」で訴求

なぜ、パックマンは発売直後に人気となり、長年親しまれているのだろう。

「理由は3つあると思います。①上下左右のレバーだけで遊べて操作が難しくなかった、②攻撃型ゲームが多かった中で『食べる』で訴求した、③女性や子どもに受けたことです」

1980年のパックマン登場時は、ゲームセンターなど施設内に置かれた業務用ゲーム機でレバーやボタンを操作してプレイした時代。パックマンの2年前(1978年)に登場した「スペースインベーダー」が爆発的な人気となり、攻撃型ゲームが主流だった。

「発売前の開発方針でも『暴力的なものは取り入れない』があり、ゲームセンターに女性やカップルを呼び込みたい思いから、『とっつきやすさやシンプルなデザイン』も目指しました。追ってくるゴーストから逃げながら、パワークッキーを食べると攻守逆転できるという爽快感もウケました」

パックマン
懐かしのパックマンのアーケードゲーム筐体(撮影:今井康一:PAC-MAN™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.)
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事