ネットとリアルをつなぐFacebookの戦略《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》
Facebookはこの仕組みを利用して、共有した友人が、触発されて、同じ音楽を聴いたり、公園へジョギングに行ったり、同じ食材で料理を始めたりすることも狙っている。
オープングラフの仕組みに、米国の音楽、映像、テレビ、ニュースなどのメディア、料理、スポーツなどの生活情報系の企業、数十社が参加しているのを見ても、企業の期待度がわかる。
日本では、料理レシピ共有サイト「クックパッド」が、現時点では唯一の参加企業。「この料理を作った」という行動を共有し、友人が献立の参考にし、同じような料理を作ることを狙っている。
Facebookは、12年2月1日に新規株式公開(IPO)の申請を行った。Facebookが発表した資料によると、最大で50億ドル(約3800億円)の資金調達をもくろんでいる。時価総額は最大1000億ドル(約7兆6000億円)に上るとみられる。
売上高37億ドル(約2800億円)、利益10億ドル(約760億円)の会社がこれだけの評価を受けること自体が大きな驚き。Facebookの動きがリアル企業を巻き込み新しい消費を作っていく、と市場は見ているのだ。
(ITアナリスト・松浦由美子 =東洋経済オンライン)
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