沖縄には「“苦い”のにハマる」ハンバーガーがあるらしい。ゴーヤーが苦手な創業者だったからこそ生まれた“苦ウマ”バーガーの衝撃

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メニューには、チーズバーガーやフィッシュサンドなどの、いわゆる“定番商品”も並ぶ。

メニュー
(筆者撮影)
メニュー
(筆者撮影)

オーダーしたのはゴーヤーバーガーセット(920円)。サイドメニューはゴーヤーリング、ドリンクはジェフオレンジをチョイスした。そして、単品でマギーぬーやるバーガー(840円。焦らないでください!しっかり後述します!)もゲット。早速、いただきます!

ハンバーガー
(筆者撮影)

苦みを超えて愛される、ゴーヤーバーガーの誕生秘話

ゴーヤーバーガー。これはバーガーでありながら沖縄の食文化がぎゅっと詰まった、ある意味“伝統食”とも言える。ゴーヤーと玉子の組み合わせ、これはまさしくゴーヤーチャンプルーと同じコンビネーションなのだ。ウチナーンチュ(沖縄人)である筆者にとっては、一口かじると否応なしにアイデンティティを意識させられるような、我が源の味でもある。しかも、そこにチーズとマヨネーズという西洋からの伝来品が合わさるから、味の万国博覧会状態だ。

ハンバーガー
(筆者撮影)

その苦みから、好き嫌いが分かれる食材でもあるゴーヤー。しかし驚くべきことに苦みが絶妙なバランスに抑えられていて、玉子のうま味が広がる。創業者の喜名民雄(きな・たみお)氏が「沖縄のゴーヤーでバーガーを作りたい」と考案したものの、自身はゴーヤーが苦手だったこともあり、誰でも食べやすいように試行錯誤を重ねたという経緯がある。その歴史を踏まえながら食べてみるのもまた一興だろう。

この日は平日の午後だったこともあり、店内にはシニア層が食事を楽しみながら仲間たちと語らう姿が目立っていた。地域のシニア層が自然と集うこと自体が、地元に愛されているローカル店だという証だろう。

オリジナルTシャツ
オリジナルTシャツも人気だ(筆者撮影)
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