そんな状況でしたので、特別なことをしてきたという感覚はありませんが、あえて挙げるとすると、「上しか見ない」「ストレスの芽を最初から摘む」「楽しいことをする」「妄想する」といったあたりでしょうか。
結果として私は、「自分を奮い立たせる必要のない自分の居場所」を見つけてきたわけです。
さて20代半ば頃に私は何をしていたのか。まさにその頃は何者にもなれなかった10代の反省を生かし、何者かになろうと全精力を挙げて努力をしていた時期で、正直、疲れている暇もありませんでした。
そのような感じでしたので、血を吐いて入院して初めて「あぁ、疲れてたのね、オレ」と気づきました。
あえてハイな状態が続くようにしていた
なぜそのような状態になったのか。先述のように、私の場合は仕事という領域において、現在の自分自身よりもかなりの上を目指していたため、次々とクリアすべき課題を自分で設定し、つねに上を向いているハイな状態が続く状況を、あえて作りだしていました。
長期の具体的目標はあえて持たず、漠然と「今よりすごい自分」として自分にゴールの達成感を与えず、つねに短期の目標を設定しゲーム感覚でクリアして、日々、レベルアップをする自分を楽しんでいました。
ここで言う「上」とは世間が勝手に定義する「上」ではなく、自分自身でその状態を定義したものです。その結果として自分自身が注力する何かにおいて、今の自分よりも非常に遠い自分をいつも見続ける状態を作り出す、ということです。
ちなみに当時は、仕事以外は優先順位が低かったため、仕事以外のわずらわしいことに悩む必要がなかったので、余計なストレスをため込んだことはありません。
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