「入学当日ですが、どこへ行けばいいのでしょう?」《マレーシアに教育移住》して驚いた"3つのこと"戸惑った「日本の常識とのギャップ」は?

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日本とのギャップに驚いた3つめは、「教師に対する学校の態度」です。

教師は財産、保護者はリスペクトを

「教師に敬意をもって接してください。教師に感謝を伝えてください。教師に『休む時間』を与えてください」

学校長から全保護者宛に発信されたニュースレターの内容です。

マレーシア国内のインターナショナルスクールでも、深刻な教員不足が課題となっているとのことで、教師に長く学校にとどまってもらえるよう、保護者として上記の対応を心掛けてほしいと書かれていました。

ほかにも「教師への連絡可能時間は平日●時~●時」と決められていたり、海外からマレーシアに赴任している教師が、学期休みの間に余裕を持って帰省できるよう学期休みの日数を調整するなど、教師への配慮が見られます。

担任の教師からの説明。「教師の仕事は授業に集中することであり、保護者からのメールにはすぐに返信できない。平日の午後5時までなら対応可能」とはっきり伝える(写真:筆者撮影)

もちろん、そもそもの文化的な考え方の違いや、公立と私立という違いもあるのでしょうが、「教師はリスペクトを持って迎えられるべきであり、教師と保護者は子どもの成長を共に見守るチームである」という感覚がより強いように感じます。

実際に教師と面談していて「学校でできるのはここまで、あとは親御さんのサポート」という言葉を何度も耳にしました。

チームであるからこそ、リスペクトを忘れずに、お互いのやるべきことを明確にしたうえで協力する。自明のことではありますが、「言葉でかなりはっきりと意思表示するものだな」と感心しました。

筆者は日本の公立学校を卒業したため、「海外のインターナショナルスクール」に感じるギャップがとくに大きかったのかもしれません。

マレーシア独自の文化なのか、インターナショナルスクール独自の文化なのかをはっきり区別することはできませんが、「日本の学校ではこうだった」が通用しないことがあると知っておくのも、「マレーシア教育移住」で戸惑わないための秘訣なのではないでしょうか。

みずもと まい マレーシア在住ライター

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みずもとまい / Mai Mizumoto

早稲田大学教育学部卒業後、大手企業2社の広報でイベント運営・媒体制作に携わる。自身の子育ての悩みをきっかけに子育てに関する書籍や論文を読み漁り、2019年に子育てに悩む親御さんのサポート事業で独立。2022年末、夫婦念願だった海外生活をマレーシアでスタートする。2人の子どもはインターナショナルスクールに在学中。

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