「入学当日ですが、どこへ行けばいいのでしょう?」《マレーシアに教育移住》して驚いた"3つのこと"戸惑った「日本の常識とのギャップ」は?

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エージェントも学校に問い合わせてくれたのですが、学校からの返答は「8時半に食堂に集合」のみ。エージェントが「インターナショナルスクールで一般的に必要とされるもの」を案内してくれたので、それだけを持って指定の時間、指定の場所に行きました。

日本の学校では、一般的に「入学」といえば大事な節目ですから、何かしらのイベントがあるのでは、と思っていました。

年度途中の入学ではなく新年度が始まるタイミングでの入学ということもあり、最低限、新年度のオリエンテーションがあってもおかしくないのでは、と。

ところが、帰ってきた子どもたちに話を聞くと、「朝から終業時間まで、普通に授業を受けたよ」とのことでした。

入学も新年度も「普通の日」で「卒業式」もカジュアル

日本の学校の常識に慣れていた筆者には驚きでしたが、欧米式のインターナショナルスクールでは入学式がないのが一般的。卒業式も非常にカジュアルで、日本のような厳粛さや、慣例的な式次第があることは少ないようです。

実際、筆者も、子どもたちが通うインターナショナルスクールの幼稚園生の卒業式に立ち会いましたが、年度末の行事の一環として行われ、幼稚園の生徒がガウンを着て壇上に立ち、名前を呼ばれるというとてもシンプルなもの。もちろん、エスカレーター式の学校であることも影響しているのでしょうが、「これが卒業式か」と驚きました。

当たり前と思っていた入学式や卒業式は日本独自のものなのかーー。日本の学校では入学式や始業式など、学校生活の節目に当たる「儀式的行事」についての学習指導要領があります。

一方で、欧米の教育カリキュラムでは、入学式や卒業式などの学校行事に関する国レベルでの明文化や教育的義務づけは一般的ではなく、多くは学校の裁量に委ねられているようです。

この制度的な違いや慣習は、はじめてインターナショナルスクールに通うときの大きなギャップになるかもしれません。

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