「入学当日ですが、どこへ行けばいいのでしょう?」《マレーシアに教育移住》して驚いた"3つのこと"戸惑った「日本の常識とのギャップ」は?
日本の学校とのギャップに驚いた2つめは「情報の受け取り方の違い」でした。前述の入学日の件もそうですが、「質問しなければ『何も質問がない』と見なされる」のです。
質問しなければ「質問がない」とみなされる
わが家の場合、前述のように入学日の10日ほど前、新入生向けのオリエンテーションがありました。
入学についての説明や、学校生活における注意点等がレジュメなどで紹介されるのかと思いましたが、会のほとんどが校長からの学校についてのプレゼンテーション。それが終わったあとは、スクールバスの予約、授業料の支払い、制服の購入などの事務手続きが行われただけでした。
それに従って制服を購入したときのことです。
数種類の制服がサンプルとしてサイズごとに並んでいましたが、そもそもどの種類の制服を何着買えばいいかがわかりません。
販売スタッフに聞いても釈然とせず、事務局に行ってスタッフにサポートをお願いしました。
制服の中に靴や靴下が並んでいないのに気づき「靴や靴下は指定されていますか?」と確認したところ、「市販品でもいいけれど両方とも黒一色」との回答が。どこを見てもそんな情報は書かれていません。
はたして全新入生に情報が伝わっているのかと疑問に思いました。

日本の学校では入学、新年度となれば必要事項を記載して整理したレジュメが配られるのが一般的です。それが「当たり前」と思っていた分、この体験は非常にショックでした。
ほかの日本人ご家族に話を聞いても、「CCA・ECAなど学校の用語がよくわからず、誰に聞けばいいかもわからなくて苦労した」「事務の担当者に連絡をとりたいが、連絡先がわからない」など、学校生活を送るうえでの「情報不足」で戸惑ったことがある方が多い印象です。
日本の学校の手厚さに慣れてしまうと、情報に対して「受け身」になりやすいのかもしれません。
「質問しなければ『何も質問がない』と見なされる」ことを理解し、自分から情報を取りにいく姿勢が大事だと痛感しました。
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