「成長意欲」は高いが「愛社精神」は薄い…そんな《Z世代の部下》から上手に信頼を得る4つのポイント
本稿では、筆者の会社の調査結果を踏まえて、Z世代の若手社員が上司に求めるコミュニケーションのあり方や、部下の心理的安全性を高めて信頼関係を築くポイントを紹介します。
若手社員は上司との対話を求めている?
筆者の会社で、20歳〜36歳の正社員を対象に、「『会社での非公式コミュニケーション』に関するアンケート調査」を実施しました(図表1、図表2〔有効回答125件、調査期間2023年11月28日〜2024年3月4日〕)。

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なお、ここでは、直接的には業務に関係しないコミュニケーションを「非公式コミュニケーション」としています。その結果、83.2%が「上司や同僚との非公式コミュニケーションは必要」と回答しています。
近年の若手社員の価値観として、「業務以外で上司と話したくない」と思っているイメージもありますが、「非公式コミュニケーションは必要」と回答した人のうち、その理由として「距離が縮まり、話しやすくなる」を挙げた人は91.3%に上ります。
さらに、若手社員が求めているのは「業務中の雑談」ということもわかりました(「最も必要だと思う非公式コミュニケーション」56.0%)。Z世代は従来と違う仕事観を持っていますが、上司世代を過度に避けるようなことはなく、交流を求めているようです。