【国内・海外承認薬一覧付き】がん細胞に侵入し内側から破壊する最新抗がん剤「ADC」はどれくらいすごいのか?《仕組みをわかりやすく解説》

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展望はどうか。

まず、最近の臨床試験では、ADCが従来の抗がん剤より高い有効性を示す例が増えている。そのため、一部のがんでは免疫チェックポイント阻害薬との併用療法を目指した大規模試験も始まっている。

すでに、2種類の異なる標的、もしくはペイロードを同時に備えた新規のADCや、抗がん剤以外のペイロードを備えたADCなどの臨床開発も、海外では進行中だという。

ADCは単剤にとどまらず、他の抗がん剤や免疫チェックポイント阻害薬との併用でも大きな可能性を秘めている。技術の進歩に伴い、適応範囲がさらに広がりそうだ。

世界と日本のADCの承認状況

世界で現在、使われているADCの一覧。水色は国内ですでに承認されているもの(取材より筆者作成)
石川 美香子 医療ライター

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いしかわ・みかこ / Mikako Ishikawa

『メディカル朝日』など医療者向け出版物の編集者を経て、ライターとして『手術数でわかるいい病院』など医療系ムック・書籍の制作に携わる。全国の病院や医師を多く取材。

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