スマホやパソコンで酷使? 不調を感じる人が増加中! 目の健康を守るために医師がすすめる《生活習慣改善3つのポイント》
緑内障になった人に生活習慣をうかがうと、食べすぎ、甘いもの好き、夜更かし、ストレスがあると答える方が目立ちます。また、慢性的な便秘や肩こり、首のこりがある方も多くみられます。
生活習慣の偏りにより血流障害が起きたり腸の働きが低下したりして体調が悪くなり、それが目に現れて緑内障になっているということです。
これは白内障や黄斑変性など、ほかの目の病気でも同じことがいえます。目の健康度は、体の健康度を超えることはありません。全身を不健康なまま放置して、薬や手術で目だけを治療しても対症療法(原因でなく症状に対する治療法)にとどまります。
目の病気を根本から治し視力を回復するには、病気の元になっている生活習慣を改善することが重要です。その大前提があってこそ、西洋医学の治療効果も得られます。
たとえ、一時的に治ったとしても、病気になる体質が治っていなければ、また再発してしまいます。あるいは、別の病気になって出てきます。生活習慣を改善することで、体質を元から治し、病気にならないようにすることが大切です。
「目の綜合医学」では、東洋医学や食養の考え方も取り入れながら、食事や運動、睡眠、心の持ち方などを見直す方法を指導しています。生活改善は、いわば全身に働きかける根本療法です。
生活改善のポイントは少食、運動、腸の正常化
皆さんに取り組んでいただきたい生活改善のなかで、ポイントとなるのは、①少食、②運動、③腸の正常化の3つです。
*血流がよくなる
生活改善の第一歩は「食べすぎ」をやめ、「少食」を心がけることです。具体的には、まず間食・夜食をやめ、慣れてきたら食事は腹八分目にします。それができたら、「朝食を抜く」というのが理想です。
少食の最大の効果は、「血流の改善」です。食事の全体量を減らせば、食べ物はあますことなく消化されます。余分な栄養や老廃物が血液中にないので、血液がサラサラになって、全身のすみずみまでスムーズに流れるようになります。当然、目の血流もよくなります。
*修復に必要なホルモンの分泌が高まる
食べすぎは、組織の修復に必要な成長ホルモンや副腎皮質ホルモンなどの分泌低下を招きます。反対に、少食は、これらのホルモンの分泌を高めます。
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