スマホやパソコンで酷使? 不調を感じる人が増加中! 目の健康を守るために医師がすすめる《生活習慣改善3つのポイント》
成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌され、傷ついた組織や細胞を修復します。また、副腎皮質ホルモンは、炎症を抑えたり、体を異物から守る免疫のしくみを支えたり、ストレスを軽減したり、糖の代謝を正常に保ったりするなど、生命活動の維持に大切な働きをしています。
甲状腺ホルモンは、代謝を活発にする作用があり、組織の修復を円滑にしたり、細胞分裂を促進したりして、新しい細胞が作られやすくなります。
これら組織の修復作業は、多くは睡眠中に行われるので、ほどよく空腹にして眠ることが大切なのです。
「病気が治るのは、寝ているときとおなかがすいているとき」と覚えておきましょう。
*細胞を修復するしくみ「オートファジー」が活性化する
少食にして空腹時間が長く続くと、オートファジーが活性化して体の修復が効率よく進みます。オートファジー(自食)とは、細胞内の使い古されたたんぱく質や老廃物、病原体などを分解・再利用するしくみです。このしくみによって、細胞の修復や新陳代謝が促され、細胞は元気を保ったり、老化や病気を防ぎやすくなったりします。
目の眼底に出血や白斑が起こったり、水晶体のたんぱく質が変性したりすると、オートファジーが、無駄な血液や異常なたんぱく質を処理して病気を改善します。
オートファジーは空腹状態のときに活性化します。反対に、食べすぎるとオートファジーが抑制され、目の傷ついた細胞や老廃物の処理が進まなくなります。
食べすぎは、自己修復力を低下させ、白内障をはじめさまざまな病気の予防・改善を困難にします。
*老化を抑制する
近年の研究では、老化を遅らせ、寿命を延ばすSir2(サーツー)という遺伝子(長寿遺伝子)の存在が明らかになりました。
この遺伝子は、細胞の修復や細胞を破壊する活性酸素の除去、動脈硬化や糖尿病の改善などの働きをもつことで知られており、空腹状態で活性化し、食べすぎで機能を低下させることがわかっています。
運動は少食とセットで行うことが重要
*血流がよくなる
運動不足は血流を低下させて、目の病気を引き起こしたり、症状を進ませたりする原因になります。
血液は心臓のポンプの力で押し出され、動脈を通って酸素や栄養を組織に届け、体の末端まで流れたら、静脈を通って老廃物を回収しながら心臓へ戻ります。この往路と復路で血液がスムーズに流れていれば、全身の血流がいいということになります。
血液が足から心臓に戻る復路は、心臓より遠く、低い位置にあります。静脈には血液を運ぶ力はほとんどないため、足の筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことによって、血液を心臓に向かって押し上げています。
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