スマホやパソコンで酷使? 不調を感じる人が増加中! 目の健康を守るために医師がすすめる《生活習慣改善3つのポイント》

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運動不足が続くと、筋肉の動きが少なくなるうえ、筋肉量が減るため、血液を送り出すポンプ作用が弱まります。そうなると全身の血流が悪くなり、目の血流も低下してしまいます。

ウォーキングなどの運動を行うと、足の筋肉が収縮するたびに、筋肉の間にある血管が締め上げられ、血液を心臓に押し戻すことができます。散歩ペースのウォーキングを日課にすれば、全身の血流がよくなり、目に栄養と酸素が潤沢に届くようになって病気も改善していきます。

*オートファジーを促進する

運動は少食とセットで行うことが重要です。筋肉量を維持するとともに、オートファジーがより効率よく起こります。眼底の出血や白斑は、オートファジーによって消せることが多く、目の病気の改善が期待できます。

腸内環境は全身の健康を左右する

③腸の正常化の効果

*血液がきれいになる

腸内環境は全身の健康を左右するといわれています。腸内環境の良し悪しは、腸内細菌(善玉菌・悪玉菌・日和見菌)のバランスで決まります。健康を損ねるのは、悪玉菌が優勢になって腸内環境が悪化したときです。腸内環境の悪化を招く大きな原因は食べすぎです。

胃腸の許容量を超えて食べすぎると、腸内には消化しきれなかった食べ物のカスがたまります。悪玉菌はこれらを腐敗させて、有害物質を作り出し、腸の働きを低下させます。また、肉や甘いものをとりすぎると、悪玉菌はこれをエサにして増殖します。

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日和見菌も悪玉菌に加担するので、腸内環境はいっそう悪くなります。

悪玉菌が増えると、腸のぜん動運動が低下して便秘になります。腸に停滞した宿便は腐敗・発酵し毒素が生じます。この毒素に悪玉菌が作るインドール、スカトールなどの物質が加わって、腸の汚染が進みます。

これらの毒素は腸から血管へ再吸収され、汚れた血液が全身を巡ります。目の細胞が汚れた血液を取り込めば、活力を失って正常に機能しなくなり、目の病気の引き金になります。

ですから、食べすぎをやめて血液を汚す便秘と宿便を解消し、腸内環境を良好に保つことが、目の治療には大切なのです。

*免疫が高まる

腸には全身の7割の免疫細胞が集中しています。善玉菌は免疫細胞を活性化させ、免疫力を高める働きがあることが知られています。善玉菌が優勢な腸内環境をつくることが、目を含め全身の健康を保つことにつながるのです。

山口 康三 医師

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やまぐち こうぞう / Kouzou Yamaguchi

1981年、自治医科大学医学部卒業。

横浜市立市民病院、神奈川県立厚木病院、神奈川県立藤野診療所勤務を経て、91年に栃木県下野市に回生眼科を開業。

日本眼科学会専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本綜合医学会副会長。

食事や運動、睡眠などで綜合的に対処する「目の綜合医学」を考案・確立。

著書に『緑内障・白内障が朝食抜きでよくなる』(マキノ出版)、『[山口式] 自力で白内障・緑内障・黄斑変性を治す本』(主婦の友社)などがある。

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