「5キロ2000円」の政府備蓄米に消費者は本当に飛び付くのか、ソッポ向かれても人気化して買いだめされてもコメ価格は高止まりしかねない
「令和4年産米について、予定数量の上限に達する見込みとなりましたので、令和3年産米及び令和4年産米について、買受申込みを一旦、休止します」
農林水産省のホームページに設置された「随意契約による政府備蓄米の売渡しについて」には5月27日21時、上記の文言が掲載され、随意契約による売り渡しの受付は一旦停止となった。受付開始をしたのは26日。2日間で、2022(令和4)年産の備蓄米20万トンは完売となったというわけだ。ただし、下記の14時時点の受付状況をみてもわかるとおり、2021(令和3)年産は不人気だ。
中小スーパーや米穀店にも
小泉農相は27日夜遅くに、年間販売量1万トン未満の中小スーパーや米穀店にも随意契約で販売すると発表。30日にも申し込みの受け付けを始めることを明らかにした。店頭価格は「5キログラム1800円程度」との見通し。ここに売れ行きが芳しくない2021年産米を充てる。最大10万トン放出する予定だ。

(出所)農林水産省の発表資料より
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