山本一太群馬県知事は遅々として進まない政治資金改革に不満を表明「石破総理がやるといったデータベース化は結局進んでいない」
――今国会では企業献金をめぐって改革議論が行われました。
「(うまみを得たいという)魂胆のないお金なのではないか」という感じで、これまでも企業献金は問題になってきた。私は、企業献金は悪ではないとは思うが、透明にはしなくてはならない。廃止より透明化が大事。今はできていない。
同僚議員から「あまり言わないでくれ」とお叱りも受けたが、もし透明化ができないなら企業献金廃止も1つの手段ではないか、という発言を私はしてきた。そうした矢先に西田(尚史)氏のサイトが出てきて、衝撃を受けた。

――どう衝撃を受けましたか。
みんなが「できない」と思っていた透明化をやってくれるヒーローが出現したと思った。デジタル時代の象徴だ。政治の側としては、こうした形での情報公開はこれから避けられないということを突き付けられた。
私はすぐ西田氏に頼み、私自身の政治資金を検索できるようにしてもらった。誰からどのくらい献金をしてもらい、何に使っているか、誰でもネット上で検索できる仕組みにすべきだと言ってきた私自身がやらないと説得力がない。
公開してみて、内容について「何かおかしい」と言われるかもしれないが、まずは透明化することが大事だと考えた。
――4月には自身が関係する政治資金収支報告書の問題についても、自ら会見で公表し、謝罪されました。
個人献金をした人の住所が企業の住所になっている間違いがいくつかあることがわかり、自ら発表した。献金をしてもらうときに、なかなか確認しきれない部分もある。しかし、結果として間違いである以上、私の責任なので会見で自分から説明をした。判明した以上、すぐ公表すべきだと考えた。将来は、西田氏のシステムにAIが搭載され、間違いにも気づいてくれるようになるかもしれない。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら