「万博に行きたいけどホテルが高すぎ…そうだ、船に泊まろう!」 万博開催で夜行フェリーが活況に。"船で行って船で戻る"旅の長所とは?
ほかの夜行フェリーが睡眠中に移動するのに対して、ジャンボフェリーの「ふね泊」は三宮港で夕方19時台に乗船後、高松東港まで行って……降りずに、そのまま三宮に引き返す。宿泊中に100㎞ばかり海上を動いているだけで、実質的には「三宮のホテルで1泊」と変わらない。
宿泊できるフェリー「あおい」は2023年就航で、展望風呂や足湯もあり、食堂ではうどんを食べることもできて、瀬戸内海を見渡せるテラスまで完備。ひと晩を過ごすには、十分すぎるほど快適だ。
料金は1人1泊で4990円(ロフトタイプ個室)から9990円(専用バルコニー付き個室)(※週末は割増料金あり)だが、大阪・神戸の宿泊料金がカプセルホテルでさえ1万円を超えるほどに高騰したいまとなっては、「ふね泊」のほうがお得に見えてしまう。
ジャンボフェリーによると、「毎日途切れることなく3〜8組前後は予約が入っている」と、かなり利用されているようだ。もともとのホテル高騰と万博開催をきっかけに「ふね泊」を設定したジャンボフェリーの“アイデア勝ち”といえるだろう。
ただ、もとより多客のお盆期間中などには、「ふね泊」は設定されないので注意が必要だ。
そもそも、フェリーが便利すぎる!

「熟睡しながら移動」「ホテル代高騰」……万博開催でフェリーが利用される理由はいろいろあるが、根本的には「そもそも便利だから」のひとことに尽きる。
特に九州~大阪間では「安くて快適、数百人を運べる」といったメリットを存分に発揮し、同ルートの高速バスはことごとく廃止に追いやられている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら