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台湾に来た中国人配偶者「陸配」がなぜ台湾の政治的問題として浮上したのか、その歴史と現政権の思惑、そして移民・人権問題(後)

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  • 早田 健文 在台湾ジャーナリスト、『台湾通信』代表
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上官乱さんがインタビューした陸配のうち、経済的に非常に厳しい境遇にいる人は4割。夫もその家族も思いやりを持って妻として迎え、経済的にも恵まれてきたという状況の人が1割。残りは夫婦関係は普通で、経済的にけっして豊かなわけではないが、自立して通常の生活を送っている人たちだという。

地政学的問題、そして移民政策の問題

「陸配が置かれている環境は、さまざまな要因が重なっています。まず両岸間の地政学的な要因です。さらには、台湾の移民政策の問題がある。そして、この社会全体には、本当の意味で外来者を受け入れる心構えができていないということです」

そして、上官乱さんはこう語る。

「移民を、台湾に多様化や国際化をもたらすエリートとみなすのか、あるいは自分たちの資源や資産を奪いに来る者とみなすのか。現在の台湾社会は、すべての移民は資源・資産を奪いに来ると考えています。移民が自分たちにもたらしてくれるものは何かといったことについて、思い至ることはありません」
 

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