なぜあの人はいつも助けてもらえるのか?誰でも実践可能な「お願い」の戦略的フレームワーク。心理学的3ステップで確実に協力を引き出す

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ポイントは、相手の行動や反応を求めすぎないこと。例えば、差し入れや資料を渡した後「どうだった?」と追いかけるのは逆効果なので、注意しましょう。「仕込み」は控えめであるほど効果的だと覚えておいてください。

お願い上手は助けてもらえる「環境」を作る

❸ 「仕込み」の2日後にお願いをする

2日前に好意を示し、時間を少し空けることで、相手に余裕が生まれます。そして、お願いをするタイミングが来たら、スムーズに切り出してみましょう。

・「実はひとつ相談があるんだけど……」と前置きをする。
・「このプロジェクトを進めるために力を貸してほしい」と具体的に依頼する。

お願いはシンプルかつ具体的に伝えるのがポイントです。お願いは「相手にとって受け取りやすい形」にすること。例えば「○○を手伝ってほしい」だけでなく、「この部分をこの期間だけ手伝ってもらえると助かる」と負担を限定することで、相手も動きやすくなります。

「2日前の小さな好意」は、小手先の心理テクニックではありません。この習慣は、頼みごとを成功させるだけでなく、相手との関係を強化し、互いに助け合える環境を作ることにもつながります。さらに、日常的に自分からギブすることを心がけていれば、いざというときに頼みごとをしやすい関係性が自然と育まれるのです。

今すぐやってみよう
頼みごとは計画的に。2日前に相手が喜びそうな小さな好意を一つ示してみましょう。
濱 暢宏

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株式会社ハマティニクス代表取締役社長。グロービス経営大学院教授。

東北大学工学部卒業後、シャープ株式会社に入社。任された仕事では平均以下の成果しか出せず、37歳で退社するまで万年低評価・昇格なしの平社員生活を送る。グロービス経営大学院で「本当にやりたい仕事」と出会い、2014年に日本交通株式会社へ転職。同僚だけでなく、取引先社員やタクシー運転手にも「助けてもらう」スタイルで仕事に取り組み、JapanTaxi株式会社(現GO株式会社)の初代COOとして、LINE TAXIやYahoo!地図との提携など新規事業を成功に導く。

2019年からはセブン&アイ・ホールディングス傘下のベンチャー企業や、株式会社ワイヤレスゲートなどの経営に従事。2024年、株式会社ハマティニクスを設立。

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