「フォロワーがさっぱり増えない…」仕事につながる”SNSのはじめ方”を総フォロワー数≪10万人超え≫のイラストレーターが伝授!

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ここでいう営業しない営業とはポートフォリオを持って直接訪問したり、商談会や展示会で名刺やパンフレットを配るなど、いわゆる一般的な営業を行わないという意味で、SNS時代に即した営業を行う戦術が必須です。

従来の営業方法が「アウトバウンド型」「プッシュ型」など能動的に売り込んでいく営業手法なのに対して、私が行った営業方法は「インバウンド型」「プル型」と呼ばれる、コンテンツ主導によって作品の魅力を発信し、関係性を構築していく手法です。

偶然の1万♡ではなく狙って100♡を

では、実際どのような流れで仕事の依頼を獲得していったのか?

イラストを描く→ポスト(ツイート)→バズる(特定の誰かに届く)→仕事の依頼

このシンプルな流れが、SNS時代の営業の王道です。

「バズる」こと自体が目的なのではなく、拡散によって出版社の編集者や、制作会社のアートディレクターなど、イラストを発注する立場の人の目に留まるということが重要です。単に「バズる」だけでは仕事の受注につながりませんが、特定の誰かに届けることを意識することで実際の仕事につながっていく可能性が高くなります。

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そのためには、偶然の1万♡を狙うのではなく、狙った100♡を目指すことのほうが大切です。

偶然の1万♡は単なる結果であり、誰に届くかが考慮されていない場合が多い「偶然の産物」だからです。一方、狙った100♡は、最初から特定のターゲット(出版社の編集者やアートディレクターなど)に届くように設計された投稿から生まれる意図的な成果で、再現性があります。

つまり、この場合の1万♡と100♡の違いは単なる数の差ではなく、「偶然か、意図的か」という戦術の有無なのです。もちろん狙って1万♡を獲得できるのであれば、それが理想的です。しかし、決して大きくない数字の100♡であっても、戦略を持って設計したものであれば、自分の作品や活動に関心を持ってくれる可能性の高い「特定の誰か」からの反応が含まれているはず。エンゲージメントが高く、仕事につながる可能性が高まるのです。

フジワラ ヨシト イラストレーター

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Yoshito Fujiwara

1989年、神戸市生まれ。イラストレーター、京都芸術大学非常勤講師。大阪芸術大学中退後 、テーマパークなどで似顔絵師として活動。その後、会社員を経て2020年1月にイラストレーターとして独立。主に教材、教科書、企業カレンダー、雑誌、WEBメディアなどのカットイラスト、パッケージなどのイラストを手がける。XなどSNSの総フォロワー数は10万人を超え、イラスト制作や仕事に対する考え方を発信するnoteが人気を博す。

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