「数をこなせば稼げるはずが…」駆け出しフリーランスがやりがちな”誤算”とは?≪稼げるフィールド≫の見つけ方も紹介!

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・写真やCGではなく、イラストが主体の表現が求められる場合が多い

・教科書、参考書、絵本など、定期的に新しい案件が発生する

コネ、スキル、貯金ナシから「好き」を仕事にするまでにやってきたこと
『コネ、スキル、貯金ナシから「好き」を仕事にするまでにやってきたこと』(文藝春秋)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

・完全な写実や高度な技巧よりも、わかりやすさや親しみやすさが重視される

・教育現場での需要が安定している

・季節や行事に合わせたイラストニーズが定期的にある

・一度信頼を得ると、継続的な仕事につながりやすい

このような特徴から、児童向けの媒体は、子どもたちの想像力を育むイラストレーションが不可欠な分野です。さまざまな表現スタイルを受け入れる懐の深さもあり、イラストレーターとして挑戦したい領域だと考えました。私が目標として定めた、子どもたちに見せられる仕事をしたいという思いとも合致しています。

市場リサーチをする際のチェックポイント

もちろんこれは私のケースであって、みなさんそれぞれが自分の適性や興味に合った、持続的に可能性を探求できる市場を見つけることが大切です。市場のリサーチをする際は、以下の基準で検討すると良いでしょう。

チェックポイント

  • 自分の絵柄や表現が活きる分野はどこか(美少女イラストならゲーム業界、シンプルな絵なら教育関連など)
  • 需要と供給が適正か(競合が多すぎないか、仕事の発注頻度は安定しているか、ニッチすぎないかなど)
  • 自分の経験や知識を活かせる分野なのか(教職経験があれば教材、解剖学的な医学知識があれば医学書、健康本など)
  • 長期的に継続した活動を続けられる市場なのか(季節変動、ジャンルの寿命など)
  • 単価設定は適切か(制作時間に見合った報酬か、価格競争に巻き込まれないか)
  • 仕事の進め方は自分に合っているか(短納期が多い、細かい修正が多いなど)
  • クライアントとの関係性は築きやすいか(直接のやり取りが可能か、継続的な取引が見込めるか)
  • 将来性はあるか(市場の拡大傾向、デジタル化の影響など)

このように市場を丁寧にリサーチし、自分の特性や強みを活かせる場所を見極めます。

フジワラ ヨシト イラストレーター

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Yoshito Fujiwara

1989年、神戸市生まれ。イラストレーター、京都芸術大学非常勤講師。大阪芸術大学中退後 、テーマパークなどで似顔絵師として活動。その後、会社員を経て2020年1月にイラストレーターとして独立。主に教材、教科書、企業カレンダー、雑誌、WEBメディアなどのカットイラスト、パッケージなどのイラストを手がける。XなどSNSの総フォロワー数は10万人を超え、イラスト制作や仕事に対する考え方を発信するnoteが人気を博す。

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