「数をこなせば稼げるはずが…」駆け出しフリーランスがやりがちな”誤算”とは?≪稼げるフィールド≫の見つけ方も紹介!
しかし、実はこうした絵柄のジャンルは参入者の多さに比して、需要がそこまで多くはありません。流行り廃りが激しいですし、他の描き手との差別化のハードルも高く、完全な技術勝負に陥ってしまうことに気づき、この分野への参入を見送ることにしました。
次に、もっと実用性があるものを描けば仕事につながるのではないかと思い、多様な年齢の人たちを大人っぽいタッチで描いたイラストを作成してみました。
実用性があるという意味では悪くはないものの、やはり誰が描いても似たような仕上がりになりやすく、私には自分らしさを出すことが難しいジャンルでした。また、このような汎用的なイラストは、より手軽な、「いらすとや」のような素材サイトで代用されてしまう可能性もあり、イラストレーターとして独自の価値を発揮するにはハードルが高いと判断しました。
念入りなリサーチの結果、目をつけた場所
そこで、次の視点で再びリサーチを行いました。
・どの分野で高単価のイラストの需要があるのか
・自分の得意なことを活かせる市場はどこなのか
とくに当時はイラスト=紙の書籍のイメージだったので、書店を中心に市場リサーチを行いました。書店では時代小説、ビジネス書、技術書、ファッション誌、パズル誌などさまざまなジャンルの本でイラストが使用されています。ですが、いずれも大人向けの本が中心で、イラストが使われていたとしても写真との併用が多く、イラストが主体のジャンルはほとんどありません。
しかし、念入りにリサーチする中で、確実にイラストが多く使われるジャンルが浮上してきました。
私が目をつけたのは、児童向けの媒体です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら