≪退職代行は大迷惑!≫人事部の本音に納得の理由 中途採用時には「今後は利用したか調べることにする」の声が多数

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ただ、ヒアリングでお話しした人事担当者は、怒り心頭という感じではなく、淡々とした表情でした。さらに、退職代行の利用を生む会社側の問題点を率直に反省していました。

「若手が上司に相談せずいきなり辞めるというのは、明らかに職場のコミュニケーションに問題があります。各職場には、辞めた従業員を非難するのではなく、パワハラなど職場運営に問題がないかを点検するようお願いしています」(小売り)

「経営陣や(退職者がいた)職場から『どうしてあんなヤツを採ったんだ』と叱責されたら、返す言葉がありません。近年、人手不足を受けて採用基準を緩めており、新人のレベルの低下が顕著です。採用のあり方を見直す警鐘だと受け止めています」(サービス)

退職代行を利用した退職者が会社に戻ってくることは、まずありません。退職代行の利用という結果を嘆くよりも、その原因となっている自社の問題点に目を向けるほうが得策でしょう。

退職代行を利用したら転職で不利になる

ところで、人事担当者は、中途採用をする際、応募者の前職の退職の経緯を気にします。多くの回答者が「もし退職代行を利用していたとわかったら、絶対に採用しません」(輸送機・小売り・金融機関など)と断言していました。

「中途採用で、退職代行を利用した経験があるという応募者が過去にいましたか?」と尋ねたところ、48社中「いた」という回答はゼロでした。さすがに利用した経験があったとしても、正直に打ち明ける応募者はいないと思われます。

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