「強い職場」に共通する30代の活かし方[第2回]--ほったらかし、貧乏クジ、氷河期……だからこそ、30代は希望の星

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30代社員も、ぶら下がり状態であることから抜け出したいと漠然と思っている人は多い。ただ、どうしていいかわからないし、抜け出すことに本当にメリットがあると感じていないだけなのだ。

ぶら下がらざるをえなかった過去や、ぶら下がることが合理的であると感じることになった背景はよくわかる。ただ、“ぶら下がり”状態は、完全に組織に依存してしまっている生き方である。組織に依存した生き方を続けていくかぎり、企業に使われる人生になってしまうだろう。

そのぶら下がり状態から抜け出した先に、組織に依存しない生き方がある。組織にぶら下がらず、自分の意志で立ったとき、企業に使われるのではなく、企業を使える立場に立つことができるのだ。自分のやりたいことや志が明確になるならば、組織を通じて、実現できる可能性があるのである。

そのとき、自分自身が組織を構成している一員であると自覚することができる。組織は自分の幸せを奪う敵としての存在ではない。組織は人の集まりであり、自分が組織に影響を与えている存在なのだ。そして、自分の志に沿って、行動を起こしていくことが組織の活性化に結び付くのだ。


吉田実 よしだ・みのる
株式会社シェイク代表取締役社長、2003年シェイク入社、09年より現職。社長業の傍ら、ファシリテーターとして年間100本以上の育成プログラムのファシリテートを務める。現場に立ち人材育成を手掛ける中で、30代に起こっている現状を問題視するようになる。数々の経営者、人事担当者の声を聞きながら、育成プログラムを開発。著書に「新・ぶら下がり社員」症候群(東洋経済新報社)。

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