【2025秋発売予定、名車復活のシナリオ】ホンダ新型2ドアクーペ「プレリュード」の復活劇。その歴史を初代から振り返る
大きな特徴は、まず、排気量を2.2Lに拡大した新開発エンジンを搭載したことと、最高出力200PSを発揮する「VTEC(ブイテック)」仕様車を設定したことだ(VTEC未設定の160PS仕様車もあった)。VTECとは、Variable valve Timing and lift Electronic Control systemの略で、ホンダ独自の可変バルブタイミング・リフト機構だ。内燃機関エンジンは、燃料と空気の混合気を内部に送り込み、それを爆発させて出力を生み出し、その後に排気ガスを排出する仕組みなのはご存じのとおり。
VTECは、その際に使う吸排気バルブの開閉タイミングやリフト量を、エンジン回転数に応じて変化させる仕組みだ。これにより、高回転時に大パワーを発生させるだけでなく、低・中回転時のトルク特性も向上。発進から高速走行時まで、全域でスムーズかつパワフルな特性を生み出すほか、高い燃費性能なども実現する。
1989年の2代目「インテグラ」で初採用して以来、今やホンダ製エンジンのアイコンともいわれるシステムだ。さらに4代目プレリュード用エンジンには、ほかにも2次バランサー機構を採用し、低振動かつ静粛性に優れたていたことも魅力。静かで快適、しかもパワフルといった、現代のスポーツモデルにも通じる特性を持ったクルマだった。
2シーター感覚を強めたスタイリング

外観では、先代モデルよりワイドで低く、短くしたボディを採用。引き締まったキャビンと相まって、迫力ある台形フォルムを実現した。また、フロント席優先に割り切った2シーター感覚のスポーティなインテリアは、ワイドに広がるバイザーレスタイプのメーターパネルなどで未来的な非日常感も演出した。
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