1 どうしてそのミスをしてしまったのか?そのミスの原因はなんだったのか?
たとえば、英語の文法問題で「三単現のs」を落としてしまったとしましょう。このとき、ただ「ケアレスミスだった」で終わらせてはいけません。東大生はここで、「なぜケアレスミスが起きたのか?」を精神面と勉強面の両方から掘り下げます。

精神面であれば、「試験中に焦っていた」「その直前の問題で時間を取られて気が散っていた」など、感情や環境の状態を冷静に振り返ります。
一方で勉強面では、「そもそも主語と動詞の一致に対する意識が甘かった」「問題文を最後まで読まずに、先入観で選んでしまった」など、知識や解答プロセスの穴を見つけにいきます。こうした2軸での反省が、ミスの「本質」を浮かび上がらせ、根本的な改善につながるのです。
ミスは失敗ではなく「資源」
2 過去に同じようなミスをしていないか?
東大生は、自分のミスを「パターン化」して覚えていることが多いです。たとえば、「計算問題で符号ミスをする」「選択肢問題で一部だけ読んで、ほかを飛ばしてしまう」など、何度も繰り返している「自分特有のクセ」を把握しています。
そのため、ミスをしたときには過去のノートや記録を見返し、「あ、またこのパターンだな」と気づくことができます。つまり、ミスを“新しい失敗”としてではなく、“過去の延長線上の再発”として見るのです。
これは非常に重要な視点で、「自分はどういうときにミスをするのか」という“傾向”を持っていることを認識している人ほど、同じミスをせず、成績を安定させることがでるのです。
3 次に同じミスをしないようにするために、どんなことをすればいいか?
東大生は、ミスを「終わったこと」として処理しません。必ず、「次にどうするか?」という具体的な対策をセットにします。
たとえば、単純な計算ミスが多いなら「最後の30秒は見直しに充てる」とタイムマネジメントに組み込む。読み間違いが多いなら、「キーワードに線を引く」など、読み方そのものを工夫する。
こうした小さな工夫が積み重なり、「ミスが起きにくい仕組み」へとつながっていくのです。
また、これらの工夫を言語化しておくことも重要です。ノートや付箋、スマホメモに「次からは●●する」と明確に書き残す。記録と対策がワンセットになっているからこそ、東大生のような“強い学び”が成立するのです。
いかがでしょうか?ミスというのは、「失敗」ではありません。自分の弱点を知ることができる、「資源」だと考えることができます。ぜひこのマインドセットを持って、ミスと向き合ってみてください。
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