シンガポールからカーストの国インドへ--在インド中小企業経営者・小和田宏明氏に聞く

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--カーストは、今後も残ると思いますか?

インドは大きな戦争がなかった。破壊されたことのない国ですからね。二千年、三千年前のものがそのまま残っています。

例えば中国は戦場になったり、文化大革命で価値観がガラッと変わったり、古いものの破壊を経験している。もちろん戦争を経験した日本も価値観が変わったから、その後成長できた。インドの場合、どこかで革命でも起きない限り、本質的に変わらない。

--革命のようなものは、いつか起こりますか?

あくまで先の可能性の話ですが、インド人と話していて、「自分たちの子供の時代で、ある種、変化、革命のようなものがおきるんじゃないか」というようなことを、時々聞いたりするんですね。

海外留学して外の世界を知って帰国した若者達なんかがもっと増えていくと、『おかしいんじゃないか』と考えて、カーストが壊れていく、という可能性はあるかもしれません。ただ、それが起きなくても、今のインドは昔のシンガポールみたいに本当にチャンスが多い国だと思います。


小和田宏明(こわだ・ひろあき)
Nikkan India Business Pvt. Ltd代表取締役。70歳。1963年中央大学法学部卒業。大手造船会社を1ヶ月で退職し、シンガポール大学に留学。法学部修了後、シンガポールにて旅行代理店を起業、観光ホテル建設の企画事業などを行い、アジア通貨危機後の1998年にインドへ移住。インド進出企業向けに情報紙を立ち上げ、現在に至る。

須貝信一(すがい・しんいち)
1973年生まれ。法政大学英文科卒業。外資系IT企業、インド関連コンサルティング会社にて取締役として事業の立ち上げ等を経て、現在はネクストマーケット・リサーチ代表取締役。中小企業診断士。

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