骨を強くするだけじゃなかった…医師が解説、じつは「朝・昼・夜」と飲む時間帯で変わる【牛乳の効能】
睡眠の質を低下させる根本的な原因を解決させることは大切ですが、食事でも解決する方法があります。
それは、深い睡眠へと誘うホルモンであるメラトニンの分泌を活発にすることです。メラトニンは別名・睡眠ホルモンといわれ、睡眠のリズムを調整してくれるため、よい睡眠には欠かせません。
「朝牛乳」で今夜の睡眠の質が上がる
ところが睡眠の味方であるメラトニンは、日常生活の中で分泌が抑制されてしまうことが多々あります。
その1つはストレス。長時間、ストレスにさらされることでメラトニンは抑制されます。気にかかることや不安なことなど、ストレスがかかると眠れないという経験をしたことがある方も多いと思います。
次に、不規則な生活リズム。起床時間が早朝だったり、昼近くだったりとバラバラだとメラトニンの分泌が乱れます。
そしてここ何年かで問題になっているのが、スマートフォンなどによるブルーライト。眠りを妨げるとわかっていても、見ずにはいられないとつい寝室に持ち込んでしまう。子どもや孫に使い方を教えてもらい、つい何時間もスマートフォンとにらめっこ。
ブルーライトもまたメラトニンの分泌を大きく抑制するのを実感している人も多いと思います。
また、カフェインやアルコールの摂取もメラトニンの分泌を阻害します。さらに、加齢によってもメラトニンの分泌は減少するのです。こうして日々、抑制されるメラトニンの分泌をスムーズにするにはどうしたらいいのでしょうか?
それはメラトニンの材料となる食材をとることです。メラトニンは、たんぱく質の一種であるトリプトファンが材料となりますが、これは体内で合成することができない必須アミノ酸のひとつです。だから、食べ物から摂取するしかありません。
そこで助けの手を差し伸べてくれるのが「朝牛乳」なのです。牛乳を飲むとトリプトファンが体内に取り込まれ、セロトニンというホルモンを分泌します。
このホルモンは、イキイキと暮らすために大切なもの。セロトニンは分泌されると、幸福感が増し、前向きで明るい気持ちになるなど、メンタル面に大きな影響を与えるため「幸せホルモン」と呼ばれています。
牛乳のトリプトファンはセロトニンに変換され、さらにメラトニンに変換されます。牛乳を飲んだらすぐにメラトニンを分泌するわけではなく、その点が一足飛びにはいかないところです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら