「芸人はなぜ苦節“ウン十年”がゴロゴロいるのか?」 「THE SECOND」ファイナリストのハンジロウが、副業してでも《お笑いを辞めない》理由
2018年には、結成15年を過ぎたため『M-1グランプリ』への出場資格を失い、『キングオブコント』は何度も準決勝に進出するもファイナリストにはなれない。売れていく芸人仲間の勇姿を何度も見てきた。
しかし、そのあまりに長い時間の中で、「芸人を辞めたい」と思ったことはない。
「辞めていく仲間ももちろんいました。でも、芸人を辞めるほうが勇気ある決断だと思うんです。人生で芸人以外にやりたいことはないので、それがなくなってしまうほうが怖いですよ。だから他にやりたいことを見つけて芸人を辞めていった人たちのことを否定する気持ちにはなれないです」(しゅうごパークさん)
たーにーさんも言う。
「芸人を辞めたいなと思う手前で、偶然にもお仕事をいただけているのでどうにかつながってきています。コンビ解散も考えたことがなくて。逆にメンバーを増やそうかなと思ったことはあるんですけど(笑)」(たーにーさん)
売れなくてしんどいのに、怖くなるほど楽しい
お笑い芸人には定年がない。上には60代、70代のレジェンドたちがまだまだ活躍している。
辞めどきや踏ん切りの付け方は各々の判断に委ねられる。だからこそ、たとえ還暦を超えてバイトを続けていたとしても、芸人としてブレイクする夢を追い続ける。いつまでも同じところをグルグル巡る。まるで抜け出せない迷宮のようだ。
「それだけ聞くと、悲惨なように思う人もいるかもしれないですが、お笑い芸人の世界は楽しいんです。こんなに売れなくてしんどいのに、怖くなるほど楽しいんですよ。腹筋が崩壊するほど笑えることが起こり続けているんです。
まずライブが面白いし、ビックリするくらい面白い芸人たちに出逢うんです。僕らはアングラかもしれないけど、超絶に興奮する世界に常駐してますね。しかも一般社会では経験できないような、胃がキリキリする賞レースの緊張感を味わっている。だから、この世界から抜け出せない」(しゅうごパークさん)
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