──京都は高級ホテルがひしめき合っています。強みはどこですか。
祇園との共存がすべてで、帝国ホテル 京都は祇園と共にやっていくという決意がある。宿泊者にもその街の文化を感じてもらいたい。そのためには街に貢献し、認めてもらう必要がある。
街にコンテンツがあるからホテルができる。だからホテルが潤い、ホテルとして機能する。最近は特定のコンテンツがあるホテルへ行く風潮もあるが、違和感がある。ホテルはそんな大したものではないと思う。
京都でラグジュアリーホテルはまだまだ足りていない。ホテル1軒あたりの部屋数は多くなく、東京と比べると客室数はまだ少ない。
客室を外資並みに広げる
──東京も建て替えています。
効率だけ考えればもらった容積に客室だけ造ればよい。だが街に貢献するという観点から、それはしたくない。一棟建てのホテルで宴会場やレストランも持ち合わせる集いの場所があるグランドホテルを守りたい。
ハード面は大きく変わる。客室単価で帝国ホテル 東京が宿泊特化の外資系の後塵を拝する理由は部屋の広さだ。現在の客室はいちばん狭い部屋が32平方メートル。外資系ホテルと遜色ない広さにしたい。
部屋数は未定だ。国際会合などで国賓が来日した際はデリゲーション(代表派遣団)もついてくる。デリゲーション単位で泊まってもらえなければ意味がない。必要な部屋数をそろえることは重要だ。
――グランドホテルの中でも婚礼は利益率が低く、見通しも厳しいです。
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