「こんな老後を送りたい」「憧れしかない…」YouTubeで130万回も再生された、“若々しい92歳”の《素敵すぎる1人住まい》

✎ 1〜 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 14
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

もちろんこれまでに体力の衰えを受け入れて、やめた趣味もある。

陶芸は粘土をこねる力がなくなってきて、ロクロを回すこともつらくなってきたので、やめた。70歳の頃から習ってきたフラダンスとのお別れは、唐突にやってきた。

「教室には自転車で通っていたんですが、ある日のレッスンの帰り道、急にペダルをこげなくなったんです。数時間前に教室に向かっていたときは、颯爽と乗ってきたのに、どうやっても足が上がらない。自転車を引っ張ってとぼとぼと帰りましたが、すごくショックでした。足腰にガタがきていたのね。でも自転車で転んで寝たきりになった人を知っていたので、自転車もフラダンスもスパッとやめました」

できなくなったら、今の私に合ったことが他にもまだあるわと考える。自分にできる新しいことを探す。そういう考え方や行動力が、三重子さんの今を支えている。

カメラ
カメラに熱中していた頃の写真は額装して、2階のギャラリーに展示している(画像:書籍『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』より)

毎日欠かさずしている「超簡単な運動」

趣味のルーティンとともにもう1つ、三重子さんの日常に組み込まれているのは、“健康維持”である。夫が脳梗塞を2度繰り返して車いすの生活となり、やがて認知症も発症。老人ホームに入居したのが2年前のことだった。

夫婦
70年近く連れ添っている夫と(画像:書籍『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』より)

「主人をずっと介護してきましたが、トイレもお風呂も自分でできないことのつらさが身に沁みました。私自身も達者なのは口だけで、足腰は弱くなっています。せっかくここまで生きてきたのだから、少しでも健康な状態で年を取っていきたいと思うんです。だから、家事でもなんでも自分でできることは自分でやると決めています。人に頼ったら体はすぐに弱っちゃいますから」

次ページラジオ体操もそのままお布団の中で
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事