「こんな老後を送りたい」「憧れしかない…」YouTubeで130万回も再生された、“若々しい92歳”の《素敵すぎる1人住まい》

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敷地の中には長女一家と孫一家が住むが、よっぽど困ったときでないと、助けを借りない。92歳1人暮らしのコツは何事も慎重に、ゆっくりと

北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと
『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「たとえばね、棚の上にある花瓶を使いたいとき。踏み台に乗っかって、そうっと花瓶を抱えたら、ひと呼吸おいて片足ずつ慎重に踏み台から降ります。慎重にゆっくりやれば、たいがいのことはどうってことなく片付くんです

昔ながらの広い家の中も意識してよく歩く。

「この歳になったらね、外出ってあまりしないんです。1カ月に1回、予約した病院に行くくらい。北海道の冬は雪がすごいから庭のお散歩もできません。だから家の中を歩くしかないんです」

掃除や洗濯、炊事とこまめに動き、趣味と家事の合間に前屈、足踏み、キッチンカウンターを支えにした腕立て伏せなどの運動もこなしてしまう。

家事
92歳になった今も、家事はすべて自分でしている(画像:YouTube「Kuro - 北国の暮らし」より)
運動
家事の合間に心がけているちょっとした運動(画像:書籍『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』より)

ゆっくり慎重に歩けば、杖がなくても大丈夫

外出するときもゆっくり慎重に歩いて杖は使わない。以前、杖をついて歩いたとき、その杖につまずいて大変な目にあったという。

長寿の金言連載
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「そそっかしいから元気があるときのほうが転んでいたの。なんだ、ゆっくり慎重に歩けば転ばないんだって、80歳を過ぎてから学びました」

茶目っ気たっぷり、けっこうなマシンガントークで、よく笑う三重子さんを見ていると、92歳という年齢は数字にすぎないと思わされる。

だが、三重子さん自身は90歳を超した頃から、年齢を意識するようになったという。

「2人の姉が90代で亡くなっているんです。だから、どうしても目安にしちゃいますね。私もそろそろかなって。でも残された時間がわからないのが人生。少しでも毎日をよりよく過ごすために、私はずっと趣味を持ち続けたいですね」

書籍の写真:亀畑清隆

92歳
好奇心はまったく枯れていないという三重子さん。素敵な毎日を送っている(画像:書籍『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』より)
桜井 美貴子 ライター・編集者

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さくらい みきこ / Mikiko Sakurai

1965年生まれ。秋田県出身。出版社勤務の後、フリーランスの編集・ライターとして独立。医療、カネ、性などさまざまなテーマで取材、執筆を続けている。生活実用をはじめとした書籍の企画編集、人物インタビューなど、硬軟の現場を渡り歩く。

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