三重子さんの1日は朝4時、布団の中からスタートする。目が覚めたら布団の中で寝たまま体をごそごそ動かして、6時半になったらラジオ体操。オープニングの歌を一緒に歌って、喉にも1日の始まりの号令をかける。
「ラジオ体操もそのままお布団の中でやっちゃう。音楽に合わせるだけで動きは自己流です。ラジオ体操が終わったら、さらに5分か10分、好きなように体を動かします。足をバタバタさせたり、ゆっくり腰を左右にひねったり。寝ている体勢だからできる運動があることに、この年になって気がついたんです。お布団の中って貴重だなって」
ベッドから起きだすのは6時50分頃。新聞を取りにいき、真冬の寒い朝でも必ずドアをあけて胸いっぱいに深呼吸をする。


健康な92歳が「必ず食べているもの」
食事は3食欠かさず、自炊して食べる。多種のおかずを大鍋で4人分くらい作って常備し、ご飯もまとめて炊いて1食分ずつ冷凍。食べるときにレンジで解凍する。
これに卵料理など何か1品と味噌汁を手際よく作り、ごはん、味噌汁、主菜、副菜、小鉢が彩りよくお膳に並ぶ。時間にして10分あまり。栄養士の資格を持つだけあって、体の資本は3度の食事と心得ている。
「味噌汁は具沢山ですよ。必ず入れるのは野菜、鶏肉や豚肉、魚介などの動物性たんぱく質。これにお豆腐やはんぺん、きのこや海藻などバランスを考えて7〜8種類の具材を入れます。手間をかけずにおいしく栄養分を摂れるし、残った野菜も片付くので、毎朝必ず作るようにしています」


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