3位なんば、2位が南森町、では1位は? 「大阪の住宅地」地価上昇率ランキングTOP503地点【2025年版】

大阪・関西万博が開催中の大阪。万博をきっかけの1つとして府内各地で再開発が進んでおり、今後、不動産の価値が高まっていく可能性がある。
東洋経済オンラインでは4月14日に「いま日本で一番アツい街『大阪』で《地価の高い住宅地》トップ502地点」という記事を配信。国土交通省がまとめた「2025年地価公示」のデータを基に、1平方メートル当たりの土地の価格が高い住宅地、約500地点を紹介した。
本記事では、同じ地価公示のデータから前年比での地価上昇率に注目。上昇率の高かった住宅地のうち、約500地点をランキングにまとめた。
ランキングを概観すると、上昇率が2桁となったのは2地点、8%以上の上昇率を記録したのが54地点だった。4月1日配信記事で取り上げた東京都の住宅地では、それぞれ219地点、373地点だったので、東京と比べると値上がりのペースは緩やかだ。ただ、万博によって土地の魅力が高まれば、今後の逆転が期待できるかもしれない。
地価ランキング3位の南森町が2位にランクイン
それでは、個別地点を見ていこう。1位となったのは、大阪市城東区中央2丁目(最寄り駅は蒲生四丁目)。鑑定書には「画地の規模が大きいため、主な需要者は分譲又は賃貸マンションを手掛ける不動産業者が中心となる。近隣地域は、中高層の共同住宅を中心とする住宅地域であり、駅や公益施設に近く利便性の良い区内でも選好性の高い地域である。当該地域の需要は引き続き強含みで推移」とある。
2位は、地価が高い大阪の住宅地ランキングでも3位に入った、大阪市北区紅梅町(最寄り駅は南森町)。鑑定書によれば「同一需給圏内では、共同住宅開発素地の需要が強い。都心部を中心に不動産市況が好調であり、当圏域も土地需要は高い。地価水準は上昇傾向で推移している」という。
3位は、大阪市浪速区桜川1丁目(最寄り駅はなんば)だった。大阪ミナミの中心地にほど近く、近隣には多くの商業施設が集積。鑑定書には「マンションを中心に事業所等が混在する地域で、事業所等の跡地はマンション用地としての利用が進んでいる。都市部での土地需要は底堅く取得が困難な状況にあり、地価は上昇傾向にて推移するものと予測する」と書かれている。