「これは営業じゃない! 業務妨害だ」 迷惑な"AI営業"に中小企業の社長が激怒したワケ《背景にAIの利用拡大》送信先企業にもたらされる3つの問題

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AIを使った営業
AIを使って業務を効率化する試みは増えていますが…(写真:kou / PIXTA)

「これは営業じゃない! もはや業務妨害だ! "テロ行為"と言ってもいいぐらい」

ある中小企業の社長がこう激怒したのは、問い合わせフォームに届いた、あふれんばかりの営業メールを見たときだった。

本来、問い合わせフォームはお客様や関係者からの連絡手段である。なのに最近では、不特定多数に向けて送られる営業・宣伝メッセージが増え、多くの企業が対応に追われている。背景には、AIによる業務自動化がある。

日本における"迷惑AI営業"の実態

近年、問い合わせフォーム経由の営業メール(いわゆる「フォーム営業」)が顕著に増加した。生成AIを活用した自動営業メッセージが効率の良い手法として登場し、中小企業などで導入されているのだ。膨大な数の企業に人手なしでアプローチできるのだから、確かに効率が上がるだろう。

いったい、どんな企業がこのような営業を行っているのか?

SEO業者やテレアポ代行、ツール販売などの業種が目立つ。彼らは「最適なターゲット企業をAIが自動選定し、一日最大120件フォーム投稿」などと謳うサービスを提供している。問い合わせフォームを自動検知し、入力から送信まで全自動実行する仕組みを提供するツールもあるという。

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