静かに好調「銀だこハイボール酒場」一体どこが魅力なのか? ちょい飲みニーズを満たす、"時代に適した業態"だ
また、近年の居酒屋動向も合わせて指摘したいのは、特にワタミのような総合居酒屋業態が不調であることだ。同社は近年、宅食事業などで収益の多くを稼いでいる。
そんな中、居酒屋業態で好調の店舗を見ると、鳥貴族や、やきとり大吉、や台ずし、串カツ田中など、居酒屋でありながら焼き鳥や串カツ、寿司といったキラーコンテンツを持つ専門業態居酒屋が強い。
ファミレス業態が不調だという話は最近よく言われるが、それと同じように消費が成熟し消費者の好みが多様化した現在、「なんでもある」だけでは魅力に乏しく、店としての「個性」が形作られている店舗が強いのだろう。
その点でいえば、「たこ焼き」(あるいは、タコ)というキラーコンテンツを持ち、それと合うハイボールに注力している銀だこハイボール酒場は勝ち筋に乗っている。「たこ焼き」という商材を活かす形で始まった業態が、偶然にもこうした追い風を受けているのだ。
あらゆる点で優れている「銀だこハイボール酒場」
以上のように、アフターコロナ禍での「ちょい飲み」需要に適していること、そして近年好調な「専門店」居酒屋であることで、ハイボール酒場は今後もシェアを広げていくと思われる。
また、店舗側からすれば「タコ」を中心としたメニューや、小規模での出店も可能なこと、ハイボールなどの原価率が低いことなどから、同ブランドは高収益を実現できているはずだ。
いわば、ホットランドにとってはおいしい業態であり、こうした店側の思惑と、消費者側の需要がマッチして、今後もその出店は進んでいくと思われる。
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