「私だけ扱いが雑」「いつも損ばかりしている」のはなぜ? 《愛されるよりも恐れられよ》実業家が導き出した“なめられる人”の共通点
テレビ出演の話は、専門家として話をする以上は無料奉仕なんてする義理はない。ボランティア活動ではないのだから、考えてみれば当然の話なのだ。それにもかかわらず、浮かれた私が無料奉仕してしまっただけなのだ。
この出来事以降、いくらテレビ関係者から連絡が入っても、本格的な話をする時は「仕事」としてしか絶対に受けないスタンスに変えた。これを書いている時点でトータルで地上波の番組に5回出演したが、この件以降はすべて報酬を頂いて出演するように徹底している。
「愛されるより恐れられよ」
最後に残酷な真実を告げて、この回を締めたいと思う。
この世は、「利用する側」「利用される側」に分かれる。この前提をわかっていたとしても、それでも我々が見落としがちな問題は、根っからの悪人で最初から利用する気満々な人はめったにおらず、善良そうな普通の人が、付き合いをするなかで少しずつ「利用する側」になってくるということだ。
ここに無自覚であると、しだいに雑に扱われるようになり、結局最後には、「利用される側」に甘んじることになる。なお、これは現実社会で普通に起きていることで、珍しいことじゃない。
「愛されるより恐れられよ」とは政治思想家・マキャベリの言葉だ。
人間は悲しいことに、愛するものを傷つけ、恐れるものを丁重に扱う、という矛盾した行動をとってしまう。つまり、行きすぎた信頼関係というのはいつしか相手をぞんざいに扱うようになり、なめた態度に出るようになっていくのだ。愛されてもいいが、それを求めすぎると必ずなめられる。
だから、相手に絶対に一定以上は踏み込ませてはいけない。マキャベリの言葉は、そうした真理を教えてくれるのだ。
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