「私だけ扱いが雑」「いつも損ばかりしている」のはなぜ? 《愛されるよりも恐れられよ》実業家が導き出した“なめられる人”の共通点

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本業をおろそかにして制作技術を身につけるのは現実的ではない。そう考えた私は、外注することにした。

そんなわけで私は、なけなしの貯金から30万円を支払って、とある業者に制作を依頼した。

その業者は調子よくサイトの制作を進めてくれて、デザイン技術も素晴らしかった。

すべてが順風満帆に進んでいる、そう安心しきっていたある日、唐突に業者から連絡があったのだ。

「本日で会社をたたむことにしたので終了となります。続きは他の業者に頼むか、自分で作ってください」

あまりにも急な話だった。今改めて考えてみると、計画倒産だったんじゃないかと思う。夢と希望を託していたのに、独立の船出でとんでもない目にあってしまった。

素人は付け込まれる

とはいえ、泣き言を言っても始まらない。意気消沈しつつも私は、即日で別の制作会社を探した。もう誰でもいいので完成させてほしい。そう思って泣きつくように、東京にある制作会社に行き着いた。

今回は前回の反省をいかして、支払い後に逃げられないよう、社歴が長くて簡単に潰れないところ、というのを条件に入れていた。過去の制作実績を見るとしっかりしているように感じる。よし、ここにしよう、私は即決した。

これまでのトラブルも交えつつ事情を説明し、「こちらは完全に素人なので、すべてをお任せできる業者を探していた」と伝えると、社長は体育会系のビジネスマンで「当社に任せてください」と胸を張ってくれた。

その雰囲気に頼もしさを感じ、すぐさま再び30万円を支払い、ここをこういうふうに作ってくださいと事細かに文書化した要件を渡してお願いをした。

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