バンダイナムコの「ガシャポン」公式ショップ、全都道府県出店を達成へ…3年半での「全国制覇」
近年は300~400円程度と安価で、持ち運びも簡単なことから、お土産として買う外国人観光客が増えた。
日本玩具協会によると、2010年代に300億円前後で推移していたカプセル玩具の市場規模は21年度に400億円を突破。23年度は640億円に拡大した。
人気の高まりを受け、出店競争も激しくなっている。イオン子会社のイオンファンタジーは18年11月に参入。系列ショッピングセンターの空きテナントを中心に出店し、店舗数は237店(2月末時点)に上る。
レンタルビデオ店運営のゲオホールディングスは22年7月に「カプセル楽局」を都内に初出店した。通勤、通学で日常的に人が行き交う駅前や商店街の空き店舗を中心に出店を進め、42店を展開している。担当者は「カプセル玩具は製品の多様化で幅広い層に愛されている。低価格で楽しめるエンタメ施設として、さらに拡大させたい」と語る。
ニッセイ基礎研究所の広瀬涼研究員は「購入するまで何が出るかわからないカプセル玩具は、『コト消費』の側面もある。外国人観光客の増加や推し活などで人気は続くだろう」と指摘している。
◆ カプセル玩具 =自動販売機にお金を投入し、ハンドルを回転させると玩具入りのカプセルが出てくる。1960年代から「ガチャガチャ」の名前で親しまれてきた。「ガシャポン」はバンダイの商品名。
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