バンダイナムコの「ガシャポン」公式ショップ、全都道府県出店を達成へ…3年半での「全国制覇」

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バンダイナムコの旗艦店。平日の夕方に多くの外国人や女性客が訪れている(17日午後5時ごろ、東京都豊島区で)

カプセル玩具の専門店が増えている。バンダイナムコホールディングス(HD)の「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」は全都道府県への出店を4月7日に達成する。精巧なアニメキャラクターのフィギュアや日用品のミニチュアなどが、外国人観光客や「推し活」に熱心な客の心をつかんでいる。(水野友晴)

バンダイナムコは2021年9月、東京スカイツリーの商業施設に専門店を初出店した。コロナ禍で主力のゲームセンターが休業に追い込まれたのを機に、収益改善策として始めた。23年9月に100店に到達。今月28日に空白地だった滋賀県、4月7日に島根県に出店し、3年半での「全国制覇」となる。

東京・池袋のサンシャインシティにある旗艦店は、平日でも、外国人観光客や女性客が多く訪れている。「ガンダム」「ワンピース」などのアニメ関連グッズが、お気に入りのキャラクターを応援する「推し活」に熱心な客に人気。女性客には、インスタントラーメンといった食品やセッケンなどの日用品を再現したミニチュアが好まれているという。

同社は毎月100~120種類の新作を投入しており、現在の240店超から、27年度までに450店まで増やす計画だ。

日本ガチャガチャ協会によると、専門店が増え始めたのは2010年代後半。日用品のミニチュアの人気が女性の間で広がったという。

拍車をかけたのがコロナ禍だ。飲食店などの閉店が相次いだショッピングセンターや商店街で専門店の出店が加速した。店舗運営に人手がかからず、人件費を抑えられることも出店を促した。

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