トランプ氏「関税を上げる」→株式市場が大混乱……こんな状況を逆手に取る投資の考え方 「割安な優良銘柄」を探すチャンス到来

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なぜなら、優良銘柄が相場につられて安くなっていることがあるからです。トランプ大統領の発言により優良銘柄が株安になれば、買い付けるチャンスです。

そこで、「コア・サテライト戦略」と呼ばれる戦略をご提案しましょう。コア・サテライト戦略とは、投資先をコア(中核)とサテライト(衛星)に分けた投資戦略です。

コアは「守りの資産(投資)」で、長期では安定的に運用が期待できる投資先を選びます。つまり、S&P500などインデックス型の「正しい投資信託」ということです。

対して、サテライトは「攻めの資産(投資)」で、コアよりリスクを取ることで高いリターンを求める投資先を選びます。

コアで平均点をとって、サテライトで+αを狙い、全体では平均の上を狙うということになります。コアとサテライトのバランスは、コアが全体の70%以上、サテライトが30%以下とします。

サテライトの投資先としては、日本株が選択肢のひとつになります。日本企業なら身近ですから、どんな商品か、どんなサービスか、事業が見えやすいです。また、決算などの情報をすべて日本語で読めるのがメリットです。

トランプ関税で、日経平均が大きく下落したという報道を見て不安に感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、関税に関係ない分野、影響の少ない分野を選べば問題ありません。

トランプ関税の影響が少ない領域・業界や企業

トランプ関税に影響する領域・業界や企業がある一方で、影響が少ない領域・業界や企業もあります。「サテライト投資」では、トランプ関税の影響が少ない領域・業界や企業にフォーカスした投資を提案します(※以下、各銘柄は推奨ではなく紹介です)。

(1)防衛関連

防衛関連は伸びると予想できます。防衛予算が過去に比べて増加傾向にあるからです。これまで防衛予算はGDP比1%程度でしたが、2027年度にGDP比2%にするとされています。また、アメリカの国防次官候補が、GDP比3%へとさらに増額することを要求したとの報道もあります。したがいまして、防衛関連企業は需要増が見込まれます。

防衛関連銘柄は、三菱重工業(7011)、川崎重工業(7012)、IHI(7013)などが考えられます。

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