トランプ氏「関税を上げる」→株式市場が大混乱……こんな状況を逆手に取る投資の考え方 「割安な優良銘柄」を探すチャンス到来

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
普通の人のための投資
コア投資の投資信託への積立投資であれば、トランプ関税に関連した価格変動を気にすることなく、積立投資を継続すればいいでしょう(写真:Tori Stock/PIXTA)
トランプ大統領の「関税圧力」「通貨安牽制」「ディール」「ロシア・ウクライナ和平」などに関する言及で、株式市場が右往左往している。特に、各国へ「トランプ関税」をちらつかせるたびに、株価は大きく反応してしまう。
「とはいえ、投資信託(S&P500などインデックス型の正しい投資信託を選んでいることが前提)に積立投資をされている方は、何も気にする必要ありません。粛々と、積立投資を続けてください。そして、こんな相場であれ、コア・サテライト戦略で個別株に上手に投資することで、『平均の上』を目指すことができます」
そう話すのが、『普通の人のための投資: いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』の著者、桶井道氏だ。
本稿では、トランプ関税によって荒れる株式市場で、どのような投資をすればいいのかを解説してもらう。

投資信託への積立投資は続けるべき

2024年に始まった新NISAを機に、投資信託への積立投資で投資デビューされた方が多くいらっしゃると思います。2024年は心穏やかに投資ができて、投資がラクだと思えた1年だったのではないでしょうか。

普通の人のための投資: いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門
『普通の人のための投資: いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします(本稿では株式投資についてご紹介しましたが、あらゆる意思決定、最終判断はご自身の責任において行われますようお願いいたします)

ところが、トランプ2.0以降、状況は一変。株式市場がたびたび激しく動き、特にトランプ関税で株価が大きく下落することにハラハラしている方もいらっしゃることでしょう。

とはいえ、「正しい投資信託」に投資している限りは、心配無用です。

資産形成期である今は、投資信託の価格が下落するのは「安く買える」ことを意味しますので、望ましいことなのです。

なぜなら、投資とは、安く買って・高く売ることが基本だからです。

逆に、いま価格が上がっても、それはそれで喜ばしいことです。なぜなら、評価額、つまりあなたの資産が増えることになるからです。

ゆえに、投資信託の価格が下がろうと、または上がろうと、何も不安がることはないと言えます。価格など気にせず、粛々と積立投資を続けていきましょう。

こういうタイミングは、「正しい投資信託」への積立投資は続けるとして、さらにワンランク上の投資を目指す機会と考えることもできます。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事