「ペットの看病」で、会社を休むのはアリか 法律で休暇制度は設けられていないが…
「年次有給休暇は、その使い方は自由ですから、『ペットの看病のために休む』という理由で休んでも、まったく問題ありません」
石川弁護士はこのように述べる。では、有給休暇とは別に、ペットを看病するための特別な休暇制度はないのだろうか。
社会的には、まだ重要視されていない?
「子の看護休暇や、家族の看病を含む介護休暇のような制度のことですね。雇用契約は、労働力を提供し、その対価として賃金を得るというのが基本ですが、これを対等な契約としてほっておくと、さまざまな弊害が生まれるので、労働法規などを定めて、社会政策的なコントロールをしています。
最近でも、労働市場のさまざまな変化に合わせて、法規制も休暇休業制度も変化していますが、残念ながら『ペットの看病のための休暇』制度は、法的には整備されていません」
ペットの看病というのは、社会的には、法律で休暇制度を設けるほどには、重要視されているわけではないということだろうか。
「そうですね。ただ、マツコさんの『もうそういう世の中だ』『ペットは家族と認められている』という言葉に表れているように、ペットを家族と同様に、愛情の対象と考えている人は少なくありません。
内閣府の世論調査でも、日本人の約35%が何かしらのペットを飼っており、ペットを飼う理由について、『生活に潤いや安らぎが生まれる』と答える人が割合が6割以上にのぼります。現状では、企業も本人も、有給休暇をうまく活用すべきなのではないでしょうか」
石川弁護士はこのように述べていた。
事務所名:石川綜合法律事務所
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