過去75年の株価検証から学んだ「株価暴落のパターン」8つ。下落トリガーになりがちな「陰の主役」とは?

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中央銀行は、インフレ抑制のため景気が過熱してくると金利を上げる(金融引き締め策をとる)ことで景気を抑える役割を担っています。株価暴落につながるのは、中央銀行と市場との対話が不十分で、利上げ幅の決定や今後の見通し発言が市場の想定外だった場合です。

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このタイプは、金利変動の影響を大きく受ける金融業や業績が為替に左右されやすい輸出企業への影響が大きいという特徴があります。

また、株価暴落が発生したあとは、火消し発言が行われるなど、株価や為替の変動を安定化させる力が強く働く傾向にあるので、買いチャンスと捉えることもできます。

他にも、中央銀行のトップが交代直後で比較的経験の浅い時期に発生しやすい傾向にも留意しておきましょう。

⑦政治・選挙

ブレグジット(英EU離脱)ショックや岸田ショック・石破ショックが該当します。政治や選挙に絡む株価暴落のほとんどが市場予想とは反対の結果が出たときです。そのエネルギーは投機筋の短期的なポジション解消だと推定されます。

実際には、政治や選挙の結果が、ただちに実体経済に大きな影響を与えることは少なく、そのため株価暴落からの回復も早いことが多いようです。この暴落も買いチャンスと捉えることもできるでしょう。長期投資では割り切って無視することも1つの選択肢です。

⑧テクニカル

日経平均大量入れ替えショックが該当します。市場全体に影響を与えるようなインデックスの入れ替えは稀ですが、日経平均株価やMSCI指数(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社が算出する全世界株式指数など)といったインデックス採用や除外に絡んだ個別株の暴落は定期的に発生しています。

インデックスの銘柄入れ替え時期

●日経平均株価 毎年4月、10月
●MSCI指数     毎年2月、5月、8月、11月

個別株単位では、それなりに影響があるので、持ち株が指数に採用されているかどうか、除外されるリスクはないかなどはチェックしておいたほうがよいでしょう。指数絡みで大きく売られた場合には買いチャンスになることもあります。こちらのタイプも長期投資では無視することも選択肢です。

【もっと読む】暴落は「株価のバーゲンセール」? 会社員から3億円を築いた投資家が、市場を揺るがした暴落ワースト20から学んだ“絶対しないこと”
はっしゃん 投資家VTuber、ITエンジニア投資家

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Hashang

サラリーマン時代に従業員持株会から投資を始め、投資歴は30年。リーマンショックなどで資産を減らすこともあったが、決算分析・理論株価・四季報・月次情報などを武器に30代で資産1億円を達成。2019年、サラリーマンを卒業し、独立起業。著書に『普通の会社員でも10万円から始められる! はっしゃん式 成長株集中投資で3億円』(総合法令出版)、『株で資産3.6億円を築いたサラリーマン投資家が教える 決算書「3分速読」からの“10倍株”の探し方』(KADOKAWA)、『月次情報で“伸びる前”に買う 割安成長株投資入門』(パンローリング株式会社)など。現在はVTuberとして【株Biz】勉強会など主宰。

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