「失礼ですが、旦那様とは偽装結婚ではないですよね…?」日本を愛して来日し、永住権を持つ外国人女性が経験した"日本の見えない壁"
日本は、国として永住権を認め、異なる背景や文化を持つ人々を社会に迎え入れている。
しかし、その先の生活や仕事を始める段階では「見えないルール」が根強く存在するのだ。
外国人の日本が好きな理由として、漫画やアニメや観光資源が挙げられる。ただし、不動産のような商契約において、「社会から本当に受け入れられた」と感じられる経験は、それを大きく上回るはずだ。
「永住権」と「日本国籍」の知られざる大きな差
ただし、オルズグル氏は、この後に驚きの出来事を経験した。
「その後、日本国籍を取得、帰化しました。そして、再度、諦めずに不動産を探そうと不動産屋に向かうと、今までのことが嘘のように物件を借りることができたのです」
「嬉しかった反面、複雑な気持ちもありました。私自身は同じ人間で、何かが変わっているはずもないのに、日本社会からまったく違った答えが返ってきたからです」
永住権と日本国籍。どちらも取得の難易度は高い。法的には、永住権も帰化も日本で暮らすうえで問題はない。
だが実社会での、就職や商習慣においては、大きな違いがあるのだ。
なお、直感的には国籍取得のほうが、永住権より難易度が高そうに思えるものだが、実はそうとも言えない。
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